24 Feb 12

2005年頃から日本において、青色防犯灯が防犯に対して有効との情報に基づき全国的に設置の動きが起こった。2005年、日本のクイズ番組等[1]で、イギリスのグラスゴー市において青色の街灯を設置したところ犯罪が減少したとする事例が紹介され、これを真に受けて奈良県警察が設置に取り組んだことに始まる[2][3][4]。

ところが、グラスゴー市の事例で犯罪発生数が減少したという確かなデータはなく[2][3]、実際には市内の Buchanan 通りにおいて景観改善のために街灯をオレンジ色から青色に変えたところ、同地域にたむろしていた麻薬常習者が腕の静脈を視認できなくなり、仕方なく他の地域に移ったことから、麻薬常習者の検挙率に限って40%下がっただけであった[2]。

先述のクイズ番組では、青色には人の副交感神経に作用して落ち着かせるという鎮静効果と心理的に人を冷静にさせる効果があるという、心理カウンセラーの解釈が紹介された[2]。青色光は(晴天時に限っては)見通しが良く、遠目が効くとともに[5]、犯罪者が犯罪をあきらめる等の防犯効果が期待されたことがあった。しかしながら防犯のメカニズムについては心理学的な因果が立証されているわけではなく、青色街灯の防犯効果については、「これがメディアによって報道され、それを知った犯罪を試みようをする者がこの色の街灯が設置してある場所は防犯意識が高い地域であると理解し、このことによって結果的に犯罪発生率が低下しているだけでは」[6]と言う解釈も成り立つ。

一般に街灯に用いられている白色光に比して波長の短い青色は雨天や霧の中では極度に視認性が低下する。また、街灯に多く用いられる白色蛍光灯を同ワット数の青色蛍光灯に置き換えると、全光束は1/2~1/5に低下する。このため、防犯カメラの効果が損なわれたり[7]、交通事故等の発生を助長する危険性があり、安易な設置には慎重を期する必要がある。

社団法人日本防犯設備協会が国からの依頼で、青色防犯灯について検証した際の報告によれば、期待されたような利点は認められないという結論に至っている[2]。さらに、政府の都市再生本部で採用され、2008年から2009年にかけて実施されたプロジェクト[8]のように、青色防犯灯を導入後一定期間を経過すると逆に犯罪が増えた事例も報告されている。

しかし、科学的な実証効果は判明していないにも関わらず、いまだに自殺防止や事故防止などを目的に青色照明の設置を進めている自治体が存在すると報道されている[9]。

防犯灯 - Wikipedia (via katoyuu)